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あぁ勘違いのコーナー

 ホログラムはその神秘さから(認知度の低さから)勘違いされることが良くあります.このコーナーでは,小さなミスからとてつもない勘違いまでこっそり紹介します.くれぐれも,ここを見て「間違ってますよ」などとリンク先に報告しないようにお願いします.もしも,リンク先の関係者の方でしたら,こっそり訂正し,こっそり連絡をください.こっそりリンクを削除いたします.



「オースチンパワーズ」のビデオの外箱

 オースチンパワーズはサタデイナイトライブ系のコメディアン,マイクマイヤーズ主演の007のパロディ映画です.米国で NEW LINE HOME VIDEO から発売された第1作(N4638V)の初回限定版は外箱にレンティキュラーシートを使用した特別仕様になっています.視点の位置によりサイケデリックなカラーのパターンが変化し,3D的な効果があります.ホログラムと似ていないこともありませんが,ホログラムではありません.ところが,外箱をラップしたフィルムに貼ってあるステッカーには「Smashing Holographic 3-D Collectable artwork!」と,しっかり勘違いしてくれています.でも,これはあほあほコメディ映画なので,「これ違ってんじゃない」と言っても,「それもネタの一部です」と切り返されそうです.
 勘違いステッカーの動かぬ証拠写真

さよならジュピター(小松左京)

というわけで,ホログラフィが登場するので
「ホログラム」という言葉が出てくるものたちのネタにしたのですが,良く見ると「ホログラフ」の方がたくさん出現します.最初はミスプリントかと思いましたが,こう何度も出てくるとそうではなさそうです.「ホログラフディスク」,「ホログラフオブジェ(少女の像)」,「ホログラフシート」などが繰返し出現します.(徳間文庫, 201-2,3, 1983年, ISBN 4-19-577438-1, -577439-X C0193)

セーラーちびムーン プリズムハートコンパクト

コンパクトのふたに宝石に見立てたハート型の透明なプラスチックがついているのが名前の由来だと思います.このコンパクトを開けると,メロディ(というか妙な電子音)が流れ,ネオクイーンセレニティのホログラムがあらわれます.ん,ちょっと待ってください.箱の裏の説明を良く見ると「ホログラフ」になってま〜す.「バンダイよ,おまえもか!」って感じです.説明は「やっちゃった」ですが,当のホログラムは3Dでとてもよくできてます.(バンダイ,1994年)

外箱の裏の遊び方説明

転写できないグレーティングステッカー

PETAちゃんに似た,こすり系グレーティングステッカーのディズニー柄を見つけました(津田沼パルコ地下の100円ショップ).しかし,かなり変です.こすってみたら転写されるのは絵だけです.グレーティングはカバーフィルム側についていて転写できません.いったいどういう意味があるのでしょうか?ホロラーだましでしょうか?どうしても納得できません.たとえて言うと,ガムの包み紙に色や香りや味がついていて,ガムは無色・無味・無臭で,ガムだけ噛んで包み紙を捨てる感じでしょうか.ライセンス品を示すらしいホログラムシールが付いているのがせめてもの救いです.

魔術士オーフェン リベンジ

DVDの初回生産特典として「フォログラムピンナップシート付」なのです.でも〜,正しくは「ホログラムピンナップシート付」なんですけど.それに,もっと正確にはグレーティングなんですけど.素人さんがこういう間違いをするのは笑ってすむんですけど,天下の「バンダイビジュアル(株)」さんがこんな間違いをするとは情けないです.みなさん笑ってあげてください.


勘違いの動かぬ(静止画だけに)証拠写真


ユニバーサルスタジオジャパン アニメ・セレブレーション

USJのハリウッドエリアにある「アニメ・セレブレーション」と言うアトラクションの説明文に,「ホロビジョン3Dのマジックと特殊効果でスクリーンから飛び出した」とありますが,これは19世紀のテクノロジーによるハーフミラーのトリックで,ホログラムとも一切関係なく,3Dですらありません.でも,アトラクション自体は良くできていて,待ち時間も比較的短いのでおすすめです.本物の3Dを見たいということなら迷わずにターミネーター2:3-Dへ.

東京ディズニーランドのホーンテッドマンションにも同じハーフミラーのトリックが使われていますが,こちらは「ホログラム」とは一切言っていないので問題はありません.


ちょっとしたミスだが意味はぜんぜん違う

 「ホログラム」あるいは「ホログラフィ」という言葉は一般の方々(ホロラーじゃ無い人々)にはあまり馴染みが無いようで,「フォトグラフィ」(写真)と混同して「フォログラム」になったり,「フォログラフィ」に変化したり,さらに末尾省略で「ホログラフ」になっちゃうこともあります.「ホログラフ(holograph)」はちゃんと意味がある言葉ですが,その意味は「自筆の文書.遺書」となって「ホログラム」とは「ぜんぜん違う」(by Yuji)のであります.良い子の皆さんは絶対に「ホロラー」を「フォロラー」と間違えたりしないようにね.
 この程度の勘違いはめちゃめちゃ多く,検索サイトなどで調べればぼろぼろ引っかかります.下記はそのほんの一例です.

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